一般社団法人教育フォーラム21
齊木 康乃 様
今回は、一般社団法人教育フォーラム21の 齊木さんにお話をお伺いします。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
まず、一般社団法人教育フォーラム21の活動内容をご説明いただいていいですか?
はい。境遇を問わずどんな子供も未来に希望を抱いて暮らせる社会を作りたい…と
活動しています。日本で暮らす外国人の子どもも、もちろん含まれています。
外国人の子どもも含まれるということは活動内容としては、国際交流も入ってくるという理解で良いのでしょうか。
その通りです。最初は、来日したオーストリアの音楽家たちが、せっかく日本にいるんだから日本をもっと学び日本に貢献したいと、うちの理事に相談があり、その希望を叶えるために音楽フェスティバルを実施したことが、きっかけだったんです。そのあとも、音楽を元に外国人同士が互いの文化を理解し合うことを目的に活動が続いたんです。
そんな活動を通して知り合った方のお話しに感銘を受けて…。そこから、国際交流と子どもの未来について考える活動が本格始動したわけです。
感銘を受けたお話をもう少し具体的に教えていただけますか。
その方は、子ども食堂や子どもの居場所を作ろうとされているんです。もともとは看護師をされていたんですが、病院にいる間は居場所のない子供たちの支援ができるけれど、退院してしまったらそういった子たちの支援ができない…と、看護師さんを退職されて今の活動を始められたというお話に感銘を受けたんです。
なるほど…。そして齊木さんたちは、日本の子どもだけでなく日本にいる外国人の子どもたちも含めて考えていらっしゃるわけですね。
そうですね。国際交流が根底にありますから。
ですから、日本で暮らす外国人の子どもの現状などもフォーラムのテーマに取り上げています。
さまざまな地域でフォーラムを開催されていらっしゃいますが、これを通して何を実現したいと考えていらっしゃるんですか?
地域とのコミュニティづくりです。
今は、人と人とのつながりや関係性が薄いですよね。貧困家庭であっても、外国人家庭であっても、隣近所の人たちが当たり前のように助けるというつながりもありません。また、行政も自ら行って手続きをしないと助けてもらえない。
そもそも、どんな助けがあるのかがわからないといった現状です。
私の子どものころのように、地元の人同士が声をかけあって、当たり前のように助け合うといったコミュニティを作りたいんです。そのためには、その状況を知って、自分にも何かできることはないか?と考えてくれる人を増やす必要があると思い、今の活動をしているんです。
素晴らしいですね。わたしもぜひ仲間にいれていただきたいです!わたしにできることってありますか?
来年は、各地域で具体的に動く人を増やしていきたいと考えています。
広報活動をしてくれる人、子育てネットワークを作る人…など、いろいろな人が、いろいろな形で関わっていただいてこそ、活動は拡がっていきます。
佐々木さんは日本語の先生ですし、日本語教育といった面で、ぜひ力を貸していただきたいと思います。よろしくお願いします。