私は、主に4月・5月は新入社員研修を担当させていただいているのですが、それ以外の時期は、専門学校だったり日本語学校だったりで、学生相手に教えることが多いです。
学校ですから、教科書というものがあって、それに沿って教えるパターンが多いのですが、たいてい、その日に教える内容をパワーポイントでスライドにまとめて、説明します。
専門学校で生徒が外国人だったりすると、漢字が読めないのでルビを振ったりもします。
ただ、最近それが良いことなのか、悪いことなのか…。
昔、わたしが学生だったころは、パワーポイントなんてありませんでしたから、教科書に沿って先生が説明してくれる内容を
自分でノートにわかりやすくまとめていました。
今、わたしがしているように、習う内容をスライドでまとめて説明してもらえば、学生はわかりやすいでしょう。
そして、講師も楽です。
しかし、自分たちでまとめる力を削いでいるのでは…?という疑問がわいてくるのです。
また、外国人の学生向けの場合、資料にルビを振るのもどうなんだろう…と。
ルビがあれば、資料は読みやすいですが、漢字を覚える機会を奪っている気がするんです。
そこで、スライド使うのやめて、教科書のみにして、必要なことをホワイトボードに書いて、授業をしてみようか?と思ったりもするんですけれど。
でも、ホワイトボードに書いたりしてると、時間が足りないんですよねぇ…。
外国人向けの資料は、実際、ルビがないと、読めませんしね…。悩ましいわ。
しかし、よく考えてみれば、生徒のため…と思ってやっていることが、
実際には、周囲の人の目を気にしてやっているのではないか?
…とか。
自分が、ダメな教師と思われたくないという思いがあるのではないか?
…とか。
そんな、自分に対して、勝手な責任を課してやっているから「やりすぎなのかな」と思うのか…。
悩みは尽きませんが、それでも、より良い授業をしようという気持ちがあるのは、間違いないのだから…。
「ま、いっか」と納得して。
実は、生徒から「授業の最後に今日の復習問題みたいなのがあるといいな」
って言われたんですよ。
それ良いかも!
そんなのも取り入れてみながら、来年度からは、少し、授業のやり方かえることに挑戦してみたいと思います。