現在、ある公共施設様でICT分野の基礎知識といった研修を担当させていただいています。ハードウェアやソフトウエア、マルチメディア…などといったことを今までそういった分野に縁がなかった大人のみなさまを対象に教える研修です。
1日目、2日目、3日目…とまあまあ順調だったのですが、4日目が最悪でした。内容は、ネットワークです。最も私が得意とする分野で、大好きな内容です。
しかし、本当に最悪でした。
教えたいことが多すぎて。。。限られた時間の中で、あれもこれもと詰め込み過ぎ、受講生の方はポカーンとした表情。
これはいかん!と思い、最後に、とりあえずのまとめをしたのですが、リカバリできたとは思えず。
わたしは、こういったICT分野のほかに、マナーやコミュニケーションなども担当しています。
そのほか、外国人向けに日本語も教えているのですが、どの分野でも「先生が教え過ぎないこと」と言われています。
自分で調べればわかるような事は、直ぐに教えないことが重要です。
理由は、自分で調べることによって能動的に学ぶ姿勢が身に付きますし、人から簡単に与えられた知識はすぐに忘れてしまうからです。
このように、自分自身が講師として教育を受けているにも関わらず、ネットワークは教えすぎた…教えたかった。
自分が大好きな分野を教える時には、その魅力を伝えたいという思いや、教えることで自分自身が知識を見直し、さらにブラッシュアップできると期待する気持ちなどもあります。
気をつけないと、そこまで教える必要ある?といったことまで、喋ってしまいます。
わたしにとって、それがまさしくネットワーク!
マナーやコミュニケーション、日本語の授業では、教える時間より実践していただく時間がほとんど…といった授業展開に
なるのですが、どうしてもICT分野は知識習得を目的にしているので、講師が喋りがち。教えがち。になってしまいます。
しかし、受講生がもっと能動的に関わる授業にしたい。受講生と話しながら
授業をすすめたい。受講生の意見をもっと聴きたい。と、いつも思うのです。
ICT分野でも、このような授業を実現するために、どんなカリキュラムで、どんな授業の組み立てをしていけば良いか。これを考えることは難しいですが重要です。
もちろん教えなさすぎるのも問題です。教えることと教えないことを考えながら、満足度高い研修を目指していきたいと思います。