ご要望される研修として多いのが、ブログタイトルでもある「帰属意識の醸成」です。理由としては、
・退職者が多い
・管理職候補がいない
・チーム力が乏しい
…などなど。
しかし、研修だけで帰属意識が醸成できるのでしょうか?
わたしが、キャリアカウンセリングを担当させていただいているクライアントの方で、突然の組織変更に戸惑っていて、直属の上司にも会社にも不満満載といった状況の方がいらっしゃいます。
しかし、その方の言葉の端々から、会社への愛?というか帰属意識の強さが感じられるのです。状況としては、転職を考えてもおかしくないと思われるのですが、そういった思考にはならないようなのです。
本当に不思議に思い、話を聴いていきますと…。
社長が1か月に1度 、1on1の機会を設けていらっしゃり、そこで話を聴いてもらったり、話をしてもらったりすることが
救いとなっていたようなのです。
そのクライアントの方は、「社長がいるから転職は考えたことがない」と
おっしゃっていました。
わたしは、その社長のキャリアカウンセリングもさせていただいたことがあるのです。いつも悩んで、迷って、困っているお話をされていらっしゃいましたが、なぜか、そんなお話を聴いている私のほうが勇気づけられ、元気にしていただけるような方でした。
帰属意識を醸成する研修は、もちろん有用性があります。
知識はもちろんですが、そこで他の方といろいろ話をしたり、考えたりすることは、非常に大切なことです。
しかし、それで終わってしまってはダメなのです。
社長や上司の方たちが支援…というか見守っているんだということを体現する必要があるのだと思います。
忙しくて、そんな時間ないよ!とおっしゃるかもしれません。
もちろん、社長がすべての社員と1on1の機会を設けるというのは
現実的ではないでしょう。
結局、直属の上司が部下の面談をするといったことになるのは仕方がないと思います。しかし、この上司ごとに面談スキルが異ならないように教育が必要なのではないでしょうか?
帰属意識を高めたい…とお悩みであれば、まず上司のみなさまへの「1on1スキル向上研修」や上司のみなさまへのキャリアカウンセリングを検討されてみてはいかがでしょうか?