研修は実施して終わりではありません。
研修で学んだことを日々実践し、できたか・できないか振り返り、できなかったらその理由を考え、行動を修正する…といったPDCAをしなければ意味がありません。
そこでよく実施されているのが、振り返り研修です。
新入社員研修や管理職研修などを実施し、半年くらい後に「研修で学んだ内容をその後の業務でどう活かせたか」を考えてもらうといった内容です。
もう少し、具体的なカリキュラムをご紹介すると、
・その場で振り返りシートを記入
・グループで内容をシェア
・できた理由、できなかった理由などの話し合い
・新たな行動目標の設定
といった感じで、大体半日くらいで実施されることが多いですね。
しかし実際には、半年の間、研修で学んだことを意識して実施した人というのは少なくて、振り返りシートもかなり創作?に近いかたちで書いているように思えます。
そこで、わたしが提案しているのが、定期的な面談です。研修時に設定した行動目標に対し、1か月に1度、30分程度の面談機会を設け、できているか・できていないか。
できているという場合はその根拠を話していただきます。
成功体験を自分の口から話すことで、モチベーションアップにつなげ、さらに行動の継続性を促します。
できていない場合はその理由を話していただきます。そして行動修正できるものなのか それとも 行動計画そのものを見直した方が良いのか を考えてもらいます。
では、誰がこの面談を行うのか?
一番良いのは、上司による面談ですが、なかなかそんな時間をとることはできないというご意見が多いですね。
また、上司には言えない悩みもあるかもしれません。
そんなときは、わたしたちのようなキャリアカウンセラーがお手伝いします。
利害関係がない人に、月1で話が聴いてもらえるというのは、自分を客観的に見直すよい機会になります。
そして、半年間こういったサポートを受けたうえで、振り返り研修を実施すると、非常に効果的なのです。
せっかく研修をするなら、効果的な手法を取り入れたいですね。